消化器科
消化器科では消化器疾患全般にわたっての診察・検査・診断・治療を行っております。
- 急性胃腸炎(ウィルス性腸炎、食中毒など)
- 急性腹症(胆石発作、胆嚢炎など)
- ヘルコバクターピロリ菌検査(ABC検診)
- 過敏性腸症候群
- 逆流性食道炎
- 食道がん
- 胃がん
- 胃炎
- 胃潰瘍
- 十二指腸炎
- 胃ポリープ
- 大腸がん
- 大腸ポリープ
- 大腸憩室炎
- 潰瘍性大腸炎
- 内痔核
- 裂肛
- 肝臓/胆嚢/膵臓疾患
- 神経性(ストレス性)胃腸障害(機能性ディスペプシア)
胃カメラ・胃内視鏡検査
経口内視鏡、経鼻内視鏡の両方を行っております。
胃の検査が必要な理由
胃がんの原因のひとつとして上げられるのがヘリコバクター・ピロリ菌、いわゆるピロリ菌と呼ばれるものです。
ピロリ菌を発見し除菌することは、胃がんをはじめとする胃の病気すべての予防につながります。内視鏡でピロリ菌を検査して発見した場合は、検査代や治療代が保険適用となります。しかし内視鏡以外の血液検査などによってピロリ菌が発見されても、検査や治療代は自費となります。
費用面でももちろんですが、早く確実に胃の病気を発見するためには、内視鏡での検査がとても重要だといえます。胃がんの60%が5年で発見、処置できれば大きな問題にならないと言われています。異常を感じたときは早めの検査を心がけましょう。
検査をおすすめしたい方
胃痛、胃もたれ、食べると気持ちが悪いなどの症状が1ヶ月ほど続く場合は、内視鏡での検査をおすすめします。ただし痛みや吐き気が過度な場合は、すぐに検査をしたほうがよいでしょう。
主な病気
上記の症状で疑われるのは胃がん、慢性胃炎、胃潰瘍、ポリープなどです。
当院で行っている内視鏡検査
経口内視鏡
口から内視鏡を入れて、上部消化管を観察する検査です。経口内視鏡の最大のメリットは、静脈麻酔を投与するために、眠っている間に検査ができるという点です。嘔吐反射が気になるという方も、当院では寝ている間に検査が可能なためおすすめしています。また経口内視鏡は画像なども非常に高度で診断力が高いため、短い時間で検査を終えることができます。
経鼻内視鏡
鼻から内視鏡を入れて、上部消化管を観察する検査です。内視鏡を口から入れると「どうしても吐き気がする…」、「違和感が我慢できない…」という方にはおすすめです。静脈注射を使用しないために、検査後すぐに日常生活に戻ることができるのがメリットです。
検査の流れ
胃内視鏡検査は完全予約制です。検査をご希望の場合、事前の診察が必要となります。
事前の診察は予約不要となっておりますので、消化器内科の診療時間内にお越しください。
<前日&当日朝の注意>
検査前日の夜21時以降は、食事を摂取しないでください。ただし水、お茶、スポーツ飲料や薬は21時以降に飲んでも大丈夫です。
当日は朝食を絶対に食べないでください。コップ1杯程度の水のみ、朝にお飲みいただいても結構です。内服薬のある方は血圧や心臓、精神科のお薬はお飲みください。それ以外の薬は飲まないでください。
経口内視鏡を受ける方は麻酔をするため、検査後も眠気やふらつきが起こる可能性があります。検査当日は車やバイク、自転車で来院されないようにお願いします。
経口内視鏡
消化管の中を見やすくするためのシロップを飲んでから、のどをゼリー状の麻酔薬で麻酔をします。眠った状態での検査を希望される方には、鎮静薬の静脈注射を行います。また内視鏡での観察をより見やすくするために、胃や腸の動きを抑える薬を筋肉注射します。
その後、口から内視鏡を挿入し、上部消化管をまんべんなく観察します。検査時間は5分ほどで、終了後に静脈注射をした患者さまには、目の覚める薬を投与します。20~30分で意識がはっきりするため、休んだ後に検査結果を聞き、お帰りいただけます。
経鼻内視鏡
鼻腔を広げ、鼻からの出血を抑えるために、血管収縮剤を鼻腔内に噴射します。
次に消化管の中を見やすくするためのシロップを飲んでいただいた後に、鼻腔内に麻酔薬を噴霧します。
さらに鼻腔内を内視鏡が通りやすくするために、麻酔薬を塗布した細いチューブを鼻腔内に挿入し、チューブを通してのどの奥にも麻酔薬を注入します。
数分後にチューブをすべて抜き、その部分に内視鏡を挿入し上部消化管を観察します。検査後に結果を聞き、お帰りいただけます。
のどの麻酔を行ったため、検査後1時間ほどは飲食を、当日の飲酒は控えてください。
大腸カメラ・大腸内視鏡検査
辛いのではという不安を取り除く、痛みの少ない検査です。
大腸の検査が必要な理由
胃がんに劣らず、大腸がんも日本では非常に発症の多い病気です。自覚症状がでたときにはかなり進行していることが多いため、定期的に検査をしておくことが大切です。
また大腸がんの多くは、ポリープが進行し悪性化やがん化したものです。がんになる前にポリープを切除することが、大腸がんの防止につながるのです。確実な早期発見や切除のためには、内視鏡検査が確実と言えるでしょう。
検査をおすすめしたい方
便潜血反応が陽性だった、お腹が張って辛い、便秘と下痢を繰り返す、便が細い、血便などの症状がある方には、検査をおすすめしたいです。
主な病気
上記の症状で疑われるのは、大腸がん、虚血性大腸炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、大腸ポリープ、大腸憩室症などです。
検査の流れ
大腸内視鏡検査は完全予約制です。検査をご希望の場合、事前の診察が必要となります。
事前の診察は予約不要となっておりますので、消化器内科の診療時間内にお越しください。
<前々日から当日朝までの注意>
検査の2日前より、食物繊維を控えた食事を心がけてください。以下の食材は消化が悪く、腸に残留する可能性があるため、できるだけ避けてください。
■好ましくない食べ物
ラーメン | たこ | 板こんにゃく | 赤飯 | ねぎ |
生パイン | にぎり寿司 | にら | 日本なし | チャーハン |
にんにく | 甘柿 | 魚と野菜の天ぷら | ごぼう | ショートケーキ |
鶏のから揚げ | たけのこ | ポテトチップス | 牛ばら脂身つき | れんこん |
こしょう | あさり | しいたけ | 練からし | 車えび |
えのきたけ | とうがらし | ずわいがに | 生わかめ | ウイスキー |
するめいか | 昆布・煮干し | 焼酎・乙類 |
■好ましい食べ物
ご飯 | 卵料理 | 具なしの吸いもの |
煮魚 | 鶏のささみ(皮なし) | ヨーグルト |
- ・前日は検査食(エニマクリン)のみを朝、昼、間食、夕食で食べてください。水分は自由にとって大丈夫です。
- ・前日の夜10時頃、ヨーピス内用液(下剤)1本をコップ1杯の水に入れて飲んでください。
- ・当日は朝起きてからの飲食は禁止です。降圧剤など大事な薬は通常通り飲んでも構いません。
- ・朝8時からマグロコロールPを1800mlの水に溶かして、コップ1杯ずつを10分おきくらいの間隔で全量飲み切ります。
大腸内視鏡
下剤を飲み、大腸内がきれいになった状態で検査をはじめます。眠った状態での検査を希望される方には、鎮静薬の静脈注射を行います。また腸の動きをとめる薬も投与します。
内視鏡は肛門から挿入し、大腸のはじまりである盲腸まですすめ、大腸内部の観察を行います。大腸の場合、ポリープがあればその場で除去することもあります。
検査の後、静脈注射をした患者さまには目の覚める薬を投与します。20~30分で意識がはっきりするため、休んだ後に検査結果を聞き、お帰りいただけます。
大腸内視鏡検査を受ける方へのメッセージ
大腸内視鏡検査を受ける患者さまの大半は、痛いのではないか…という不安を抱いています。当院では鎮痛剤はもちろん、静脈から麻酔を投与するため、眠っている間に検査が終わります。
控室もありますので、検査後も意識がはっきりするまで、ゆっくりとお休みになれます。
ピロリ菌検査・除去
胃の病気につながるピロリ菌は、少しでも早く除去しましょう。
ヘリコバクター・ピロリ菌とは
胃の粘膜を攻撃し、胃がんや胃炎、胃潰瘍など、胃の病気の発症の原因となりうる細菌の一種です。
感染経路としては、幼少期の口移しなどで感染し胃の中に住みつづけており、大人になってから炎症などをおこし、症状としてあらわれることが多いです。
ピロリ菌が自然に消滅することはなく、薬によって除菌する必要があります。
ヘリコパクター・ピロリ菌の除菌方法
ピロリ菌を除菌するためには、飲み薬を服用する必要があります。抗生剤と胃薬を一週間ほど飲みつづけます。約70%の患者さまは、この時点でピロリ菌は除去されます。
一週間でピロリ菌が除去されなかった場合は、抗菌薬などを追加しさらに一週間、薬を服用し完治を目指します。
保険内治療の対象者
胃に内視鏡を入れて、胃の粘膜を採取しピロリ菌の有無を確認する方法です。この場合、検査費用はもちろん、陽性だった場合も除菌治療に保険が適用されます。
自費診療の対象者
内視鏡検査以外の方法でピロリ菌の有無を確認する場合は、検査費用や陽性だった場合の除菌治療が自費となります。血液や尿を使って調べる抗体測定、尿素呼気テスト、便中抗原測定などがこれに該当します。
費用は高くなりますが、内視鏡に抵抗がある方には、内視鏡検査を受けなくてよいというメリットがあります。
腹部エコー
当院では最新のエコー検査装置をそなえ、肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・脾臓等の精査を行っております。
その他、心臓機能検査、頚動脈の動脈硬化チェック、甲状腺、前立腺等の精査も可能です。
当院でピロリ菌の有無確認検査から行った場合
ヘリコバクターピロリ菌検査(尿素呼気テスト/抗体検査)
日本人はヘリコバクター・ピロリ菌(ピロリ菌)の有病率が高い人種です。ピロリ菌は常に胃粘膜を攻撃し、胃炎や胃・十二指腸潰瘍を発症させるほか、長年の経過により胃粘膜を萎縮させ胃癌を引き起こす原因ともなっております。
2013年2月21日より、胃炎でのピロリ菌の除菌治療に保険診療が適用されました。ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎を保険診療で加療するには、ヘリコバクター・ピロリ菌が陽性であること及び、内視鏡検査によりヘリコバクター・ピロリ感染胃炎であることを確認することが必要です。
当院ではヘリコバクター・ピロリ菌検査として抗体測定、尿素呼気試験、鏡検法を行っております(いずれの場合も内視鏡による検査が必要です)。
内視鏡検査を行わずに除菌を行う場合の費用と流れ
内視鏡検査を行わずにピロリ菌除菌を行う場合は自費診療となります。
注意:初診来院での検査可能ですが、検査前8時間前からは水も含めて禁飲食であることが必要です。
(朝、水を飲んでしまった等では正確な検査が出来ません)
尿素呼気テスト → 陰性で終了
陽性(+)の場合
除菌薬処方 *院外処方
除菌効果判定の為の尿素呼気テスト → 陰性で終了
2次除菌薬処方
除菌効果判定尿素呼気テスト → 陰性で終了
当院以外の医療機関でピロリ菌判定をうけ、陽性判定の結果を持参のうえ、当院で除菌希望される場合
診察+除菌薬処方 *院外処方
除菌効果判定尿素呼気テスト → 陰性で終了
陽性(+)の場合
2次除菌薬処方 *院外処方
除菌効果判定尿素呼気テスト → 陰性で終了
費用について
ヘリコバクターピロリ尿素呼気テスト・・・9,720円
除菌薬処方箋料・・・3,780円
*別途薬局にてお薬代がかかります(7,000円前後)
検査結果説明・・・2,160円
胃バリウム検査
本院である牟礼の里クリニックでは西東京地区の診療所ではごくわずかの施設にしかない、高性能の透視レントゲン装置を備えておます。
これにより、正確な胃透視検査(バリウム)をはじめ、さまざまな検査対応が可能となりました。
企業検診等もご相談ください。
■好ましくない食べ物
ラーメン | たこ | 板こんにゃく | 赤飯 | ねぎ |
生パイン | にぎり寿司 | にら | 日本なし | チャーハン |
にんにく | 甘柿 | 魚と野菜の天ぷら | ごぼう | ショートケーキ |
鶏のから揚げ | たけのこ | ポテトチップス | 牛ばら脂身つき | れんこん |
こしょう | あさり | しいたけ | 練からし | 車えび |
えのきたけ | とうがらし | ずわいがに | 生わかめ | ウイスキー |
するめいか | 昆布・煮干し | 焼酎・乙類 |
■好ましい食べ物
ご飯 | 卵料理 | 具なしの吸いもの |
煮魚 | 鶏のささみ(皮なし) | ヨーグルト |
- ・前日は検査食(エニマクリン)のみを朝、昼、間食、夕食で食べてください。水分は自由にとって大丈夫です。
- ・前日の夜10時頃、ヨーピス内用液(下剤)1本をコップ1杯の水に入れて飲んでください。
- ・当日は朝起きてからの飲食は禁止です。降圧剤など大事な薬は通常通り飲んでも構いません。
- ・朝8時からマグロコロールPを1800mlの水に溶かして、コップ1杯ずつを10分おきくらいの間隔で全量飲み切ります。
<大腸内視鏡>
下剤を飲み、大腸内がきれいになった状態で検査をはじめます。眠った状態での検査を希望される方には、鎮静薬の静脈注射を行います。また腸の動きをとめる薬も投与します。
内視鏡は肛門から挿入し、大腸のはじまりである盲腸まですすめ、大腸内部の観察を行います。大腸の場合、ポリープがあればその場で除去することもあります。
検査の後、静脈注射をした患者さまには目の覚める薬を投与します。20~30分で意識がはっきりするため、休んだ後に検査結果を聞き、お帰りいただけます。